知っておきたい「防腐」と「抗酸化」の話。

Organic Cosme × Skincare








         

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知っておきたい「防腐」のおはなし

 

オーガニックコスメは
腐りやすい」と思っている方が
とても多いかと思います。

石油系の合成防腐剤が入っていないため、
防腐剤入りのものよりは
開封後の劣化が早いのは確かです。

しかし、ケミカルコスメの
「長持ちする」
「腐敗による肌荒れの心配が少ない」
メリットの反面、
合成防腐剤による肌刺激」にまで
疑問を持たれないことが不思議です。

近年では劣化が早くても
良質なオーガニック食品が受け入れられつつあります。
だって「いつまでも腐らない食材」は恐いですよね?

オーガニックコスメも食材と同様です。
自然のもので
いつまでも腐らないものなどありませんし
私は、自然に反したものを
使いたいとは思えません。

私は腐らないコスメよりも
「腐るコスメ」の方が
食材同様に安心できる
な、と感じます。

そうは言っても
防腐」の意識は高く持っていてほしいのです。

「オーガニックコスメだから」ではなく
「自分の素肌につけるものだから」こそ
たとえそれが薬でも衣服でも

どんなものか、よく理解して自分で使いこなすこと”が
大切だと思うからです。

例えばファンデーションのパフを
皮膚につけた後そのままケースに閉まっていると
雑菌が繁殖し、製品は腐敗してしまいます。

実は「腐敗」とはすごく恐ろしいもので
昔アメリカで「腐敗したアイライン」を使用し
失明してしまった女性がいるのです。

その事件から「防腐の基準」ができ
化粧品に対する世界の意識が変わりました。

そのため、私たち個人も
「防腐」への意識を変えていく必要があります。

メーカー側がいくら成分を工夫して
皮膚刺激がないように合成防腐剤の代わりとして
「植物の力」で防腐対策を行ったとしても

私たち使う側が
使用の仕方」や「保管の方法」を間違えてしまったら…
せっかくこの世に生まれたオーガニックコスメたちの良さが
生かされぬままで、可哀想です。

特に「おしゃれ」でメイクを楽しむ若い女性には
知っておいてほしい
自分の素肌の健康を守る
大切な方法でもあるのですよ。

「肌にやさしい」に
明確な定義はない

 

「肌にやさしい」「敏感肌用」
「赤ちゃんにも使える」「ナチュラル」……。

化粧品の広告でよく目にする文言です。

ところが
これらの表現には、実は明確な定義はないのです
と、化粧品業界に詳しい
微生物技術アドバイザーの浅賀良雄さんは言います。

 大手化粧品メーカーの研究所に38年間勤務し
日本化粧品工業連合会の
微生物専門委員長などを歴任した浅賀さんは、

「水でさえ刺激になる人もいるので難しいのですが
私個人の感覚では、“肌にやさしい”とは
必要な成分以外、余計なものが入っていない化粧品でしょうか。
成分を入れれば入れるほど、
トラブルが起きる可能性も高くなりますからね」と語ります。

 人の肌には本来、
自然のバリア機能が備わっています。
皮膚から分泌される皮脂は
皮膚に常在する善玉細菌によって
保湿成分であるグリセリンと弱酸性の脂肪酸に分解され、
肌を健全に保っているそうです。

 ところが年齢が上がるにつれ、
日焼けなどの外的な刺激や
精神的ストレスなどにより
バリア機能が低下
肌は乾燥し、荒れやすくなる。

その不足した潤いを補い
外気と皮膚の間を油膜で遮断して、
十分な水分を肌に留めるのが
化粧水、美容液、クリームといった
基礎化粧品の役割なのです。

防腐剤不使用=防腐成分ゼロ
ではない!

新規成分と並んで
浅賀さんが注意を促すのが、防腐剤。

 化粧品は、医薬品と同じように
常温で3年間、安定した中身を保たなければなりません(※3)。
したがって、細菌やカビの増殖、腐敗を防ぐため
特別な場合(※4)を除いて、防腐剤を使わないわけにはいかないのです。

 「ただし、配合は必要最低限度に抑えるべき」と
浅賀さん。
防腐力が強すぎると、
肌に負担となるリスクが高まるためです。

ですが、
防腐剤を減らしながら防腐力を保つのには
ノウハウや高い技術力が求められるため
「菌やカビが出るのが恐い」「前例がない」
という理由で、配合を見直すことに消極的だったり
より強力な防腐剤を使いたがるメーカーが多いといいます。

 「配合比は企業秘密なので
正確なところは分かりませんが
必要以上に防腐剤を配合している化粧品は
少なくありません。
その傾向は、
どんどん強まっているように感じます」

 一方で
「防腐剤フリー」「防腐剤無添加」
と表示されている化粧品についても、
「防腐効果のある保湿剤で代用しているケースもあり、
必ずしも『防腐剤無添加』=『防腐成分ゼロ』
とは限りません
」と注意を促します。

(※3:製造または輸入後、
適切な保存条件のもとで3年以内に
性状および品質が変化するおそれのある場合は
使用期限を記載しなければならない。(医薬品医療機器等法第61条))
(※4:要冷蔵のもの、使用期限が短いもの、
カプセル入り、オイル100%など。)

防腐剤 パラペンについて

最近でこそ
パラペン不使用といったものが主流になってきましたが、
防腐剤のなかでもパラペンは
とても長い間使われ続けてきました。

化粧品だけでなく
食品や医療品などにもあたりまえに使われてきた
一番メジャーな防腐剤なんですね。

旧表示指定成分では
メチルパラペン、プロピルパラペン、エチルパラペン
といった名称で書かれています。

これらは適切な量なら
安全性が高いと言われてきました。

他にも安全が確認されている防腐剤はあるんですが
それでもパラペンが使われ続けたのは、
ずっと使い続けたときの問題性が
分からなかったからです。

直近の実験では安全でも
長く使うとどうなるかまでは分かりませんからね。

また、パラペンを使うことは
商品価格が安く抑えられるのも大きな理由でした。

企業側からすれば
販売価格帯が安めの商品だと
代わりになる防腐剤がないので
同じものを使わざるをえなかったりします。

昔は色々な商品に使われてきたパラペンですが、
今はすっかり悪者の印象が植えつけられ
避ける人も多くなりました。

実際はパラペン以外にも
良くない成分はたくさんあるんですが、
やはり目立つものは叩かれます。
日本の悪習ですね(汗)

代替品としてのフェノキシエタノール
刺激性が指摘されています。

パラペンが入ってなければ大丈夫!
ではないんですね。

また、パラペン不使用をアピールしている化粧品を使っても
アレルギー反応が出る場合があります。
その場合、あくまでも
製造過程では入れていない」というだけだったりします。
配合する成分にもともと入っていた場合は
除外されてるんですね。
困ったものです。

こうして昔から
当たり前のように使用されてきたパラペンですが、
今はさすがに安全性が高いとは
いえなくなりました。

乳がん患者の腫瘍から検出されたり
男性の生殖機能低下の原因になったり
配合された化粧品を使った状態で紫外線を浴びると
老化が促進されるといった発表があったり…

安い化粧品や制汗剤などに配合されていることが多いので
こうしたものを頻繁に使うことで
体内に蓄積されていくものなんですね。

こういった物質がトランスポーターによって
皮膚の奥底まで届いてしまったら
安全とはいえないでしょう。

防腐剤 フェノキシエタノール
について

パラペンが嫌われ始めてから
よく使われるようになったのが
フェノキシエタノール。

商品表記でパラペン不使用と書けるので
消費者には受け入れられていました。

ただ現在は刺激性が指摘されていて
100%安全とはいえません

同じ防腐剤でも量によって効果が違うもの。
少量のパラペンで期待できた効果と同じだけのものを
フェノキシエタノールで得ようとすると、
結果的に量が多くなって
パラペン以上の刺激になってしまうこともあります。

どっちがいい、とは言い切れないんですね。

また、それぞれが防腐に得意・不得意な雑菌があります。
世の中に数え切れないほど存在する菌すべてに
効果的な物質など存在しません。
それぞれ併用することで
広くカバーできるようになります。

「防腐」と「抗酸化」の違い

■「防腐」=「腐らせないようにすること」
=「雑菌が一定量繁殖しないようにすること」
■「抗酸化」=「酸化の進みを遅くすること」

実は似ているようで、全く違います。

そして、「防腐剤」と「酸化防止剤」の働きも
当然ながら異なります。

■「防腐剤」=「雑菌の繁殖を防ぎ、腐りにくくする役割」
■「酸化防止剤」=「酸化しにくくする役割」

「水分が多い化粧品」は
防腐剤も多い

化粧水やクリーム、乳液など
水分」が多ければ多いほど
防腐剤も必要になります。
肌が過敏な方はこの防腐剤に反応してしまうことも。

肌が過敏な方は
植物油」から素肌に使う方が
安心な場合もあります。

例えば、口紅とグロスなら
腐りやすいのは「グロス」ですから、
グロスの方が防腐剤は多くなります。

そもそも、熱々のお弁当は
冷めてから蓋をしますよね?
中身が熱いまま蓋をすると、
蓋の裏に「結露(水分)」が付着し
中の食材が傷みやすくなります。

「水分」は腐りやすい=
そのぶん「防腐剤」を多く入れる

それが刺激になるのです。

例えば「パラベン」は有名な防腐剤の一種ですが
化粧品全体の1%までしか入れることはできません。

しかし、1%までしか入れられないということは
それだけ刺激のあるものであり、
使う方がもし「塗布する量」を多くしてしまうと
当然ながら防腐剤も多く皮膚に塗布することになります。

化粧品の使い方」によっては
それが微量であっても
「刺激」の危険性から逃れることはできません。

一般的にメーカーの商品は
開封してから3ヶ月くらいは安心して使えますが、
それ以上の使用は種類によっては注意が必要です。

古い化粧品を使い続けると
肌荒れ、シミ、くすみなど
肌トラブルの原因になります。

メーカーや商品によって違いはありますが
「水分が多いもの」や「直接肌に触れるもの」には
雑菌が繁殖しやすいため
早く使い切る」ことですね。

ちなみに
「合成保存料は良くない」という意見もありますが、
パラベンなどの保存料の発明により
普通では腐るはずの水や植物エキスが腐らなくなりました。
これはまぎれもない事実ですよね。

大量生産して長い保存が可能だからこそ
全国のお店に届くのです。

消費者によって
「格安で使える化粧品」が生まれた
といっても過言ではないでしょう。

でも
健康」「綺麗」を本当に望むのなら

「長く腐らず使用できる」ことが
大きなメリットのケミカルコスメに、
そこまで依存する必要はないんじゃないかな
他にも選択肢はあるんじゃないのかな、
とも私は思うのです。

防腐」のことを初めて知る方からしたら
とても難しい話ですよね。

そんな時は私たち
オーガニックビューティセラピストに
いつでも聞いてくださいね。

きっと、あなたにも学ぶうちに
防腐の大切さ」が見えてくるはずです。

 

「腐りにくい」使い方と
保管の仕方まとめ

腐っているかどうか
酸化しているかどうかは
色と香り」そして
状態」をよく確認して
3ヶ月ほどを目安に使用することを
おすすめしています。

(メーカーによって使用期間は様々です)

オーガニックコスメを
「腐らせない」使い方

・コスメを使用するときに使う道具は
衛生的に(パフやブラシ・スパチュラなど)
・「手」が触れないように気をつける
(瓶の中に手の雑菌が繁殖する恐れがあります)
・購入日と開封日を書き留めておく
(開封して3ヶ月が好ましい)
・メーカーによって使用期限は違うので購入時にチェック
※植物油(オイル)は基本的には腐りません

※ロールオンタイプのコスメは
触れた箇所が内部にも触れるため
腐らないように防腐剤が多く配合されている可能性あり
(刺激に弱い方は注意)

オーガニックコスメを
「腐らせない」保管の仕方

・高温多湿、直射日光の当たらない場所に保管
・湿度が高いお風呂場や洗面所にできるだけ置かない
・キチンと蓋をしめ、水分が入らないようにする
・暗くて涼しい場所に保管する(冷暗所)
・冷蔵庫保管は必須ではない
(冷えすぎてしまうと良くないオイルもあり)
・保管するなら冷えすぎない「野菜室」がベスト
・冷蔵保存するなら紙袋などに入れて
・「冷気」が当たらないように工夫する
(冷気口の近くは避けるなど)

※化粧品によっては
冷やさない方がいいものがある(結晶化など)ので
メーカーからの指示がなければ
「冷暗所」が良いでしょう

防腐剤の代わりになる
自然由来の成分

ダイコン発酵エキス、アニス酸Na、ヒノキチオール
ローズマリーエキス、ティトリー油、セージ油
エタノール、熊笹エキス、銀イオンなど

酸化防止剤の代わりになる
自然由来の成分

ビタミンE、ビタミンC、抗酸化力の強い植物エキスなど

「生きているからこそ」
腐ったり酸化する生き物たち

 

腐らない」「酸化しない」のが良い
というわけではありません。

それだけで
オーガニックコスメの良し悪しを
決めてほしくはないのです。

せっかくオーガニックコスメを使用するならば
その「個性」を生かしたいですよね。

丁寧に使用し保管する」こと。

そして、植物の個性を生かして
素肌を改善に導くこと」が大切です。

ちなみに、古いものは
新しいものより不便なことが多いですよね。

オーガニックコスメの方がケミカルコスメよりも
はるかに歴史は古いため
多少の使いにくさや高価な一面はあるかと思います。

それでも
植物生まれのオーガニックコスメ」を選ぶことは
ケミカルコスメにはない「改善力」を期待できると
これを読み進めていただければ
分かっていただけるはずなのです。

オーガニックコスメに使用される植物たちは
できる限りありのまま「バランスがとれた状態」で
瓶の中に存在しています。

少しずつ変化していく様は
まるで「生き物」のようです。

「腐ること」も「酸化する」ことも
生きているから起こる自然なことなのです。

書籍に続く

坂田まこと

“ファンデーションを卒業する“ためのオーガニックトリートメントサロンを経営する坂田まこと、本人が書き下ろした初書籍2018.5.15に発売。 19歳で母にな...

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